1975-01-28 第75回国会 衆議院 本会議 第4号
これではわが国の非核方針に対する国際的な疑惑が加わるばかりであります。わが党は、本条約批准による功罪を厳密に勘案した結果、この際、問題点を確認した上で速やかに批准に踏み切るべきであると考えます。このほどの新聞報道によれば、政府もまたその方針との趣でありますが、ならば、この批准案は今国会に提出されますかどうか、総理の御決意のほどを端的にお示し願います。
これではわが国の非核方針に対する国際的な疑惑が加わるばかりであります。わが党は、本条約批准による功罪を厳密に勘案した結果、この際、問題点を確認した上で速やかに批准に踏み切るべきであると考えます。このほどの新聞報道によれば、政府もまたその方針との趣でありますが、ならば、この批准案は今国会に提出されますかどうか、総理の御決意のほどを端的にお示し願います。
つまり、政策的非核方針は、それ自体決して不変のものではないのであります。確かに、核保有を単なる外交交渉の一つの武器として使うつもりなら、保有について日本が絶えずフリーハンドの立場にあるほうが、より有利であるという見方も当然ここに生まれてくるはずであります。
その意味合いにおいて、国の安全の責任者であるあなたから、やはり核に対するわが国の安全はこうこうこういうことでおれは考えているのだということを明らかにしていただきたい、これが趣旨なので、われわれが広島、長崎で原爆をこうむったということは事実でありますけれども、期待や願望ではなくて、やはりぎりぎりのところ、われわれが非核方針を貫くにあたってアメリカ以外の核の脅威に対してはここまで安全のかぎを固めつつある
ところが、本年度のこの非核方針は、わが国の安全を確保するためには非核三原則にこだわらずして、沖繩をも含めて米国の核抑止力に期待する、こういうものでございまして、総理の見解と方針は、この一年間にその形式も中身もがらっと突然変化をしてしまった、こういうふうに理解せざるを得ないのでございます。
○矢野委員 いま沖縄に非核方針を適用することが望ましい、けれども、ということで、あとがちょっと悪かったんでありますけれども、私が伺っておりますことは、総理が白紙白紙と言っておられるその事情ですね。
○矢野委員 非常に具体的なお話があったわけでありますけれども、私は、くどいようでありますけれども、沖縄に非核方針を適用することを望ましいと思っておるかどうか、それだけのことを聞いておるだけであります。
○矢野委員 その望ましい状態が実現すれば非核方針を適用するにやぶさかでない、こういうお話が先ほどあった。そしてこの望ましい状態は残念ながら両三年内では実現しそうもないということも言われたわけであります。そういたしますと、この両三年の間には非核方針を沖縄に適用できるような状態はこない、そういう望ましい状態はこない、こういうふうにもあなたのお話からは理解できるわけであります。
沖縄の核つき返還を断固として否定しない限り、あなたの非核方針はまっかな偽りであります。(拍手)さらに非核方針に立つ限り、沖縄は白紙ではあり得ないはずであります。少なくとも核については断固とした方針、すなわち核の撤去ということがなければならないのであります。総理の非核方針と沖縄返還方式は明らかに二律背反の矛盾におちいるのであります。
総理は、この非核方針の堅持を決意されているかどうか、この点も伺っておきたいと思うのであります。 中国問題は、歴史的に見ても、日本外交の基本でなければならないと思うのであります。今日の中国は、国際的には孤立し、国内的には未曾有の文化革命を実施し、きわめて多難な道を歩んでおります。しかし、中国の存在は、わが国の将来にとってとうてい無視できるものではないのであります。